衣浦工場は「きぬうら」と読む臨海地域にあり、名古屋市からは電車で1時間くらいかかる田舎町の工場です。
期間工として配属された当初は「ハズレを引いた」と思いました。しかし、実際に働いてみた感想では「当たり」です。
衣浦工場の概要を解説
衣浦工場(きぬうらこうじょう)は、トヨタ自動車が愛知県碧南市に構える、駆動系部品の主力生産拠点です。
| 名称 | トヨタ自動車株式会社 衣浦工場 |
|---|---|
| 読み方 | きぬうらこうじょう |
| 所在地 | 愛知県碧南市玉津浦町1番地 |
| 主な生産品 | パワートレインなど駆動系部品 |
1978年の創業以来、衣浦工場はトヨタ車のパワートレインなど駆動系部品の生産を一手に引き受けています。
衣浦工場は何作ってる?
衣浦工場で作っているのは、ATトランスミッションやトランスアクスルなどのパワートレイン部品です。
| 部品 | 役割 |
|---|---|
| ATトランスミッション | エンジンの回転速度を最適に変速して伝える装置。 |
| トルクコンバータ | 流体を利用して動力を伝達・増幅するAT車の必須部品。 |
| トランスアクスル | 変速機(ミッション)と差動装置(デフ)を一体化したHVの核心部品。 |
| デファレンシャルギヤ | 左右輪の回転差を吸収する装置。衣浦はこれの加工・組付の専門拠点。 |
私が配属されたラインでは、AT(オートマチック)車に搭載するトランスミッションの組付けを行っていました。
同じ組(グループ)の社員さんからも、
「衣浦工場で製造したパワートレインは、トヨタの車両組立工場へ出荷されるだけではなく、海外のTOYOTAの工場へも輸出されている。」
と、何度か聞きました。衣浦工場で働いている社員さんは、衣浦工場で作られたパワートレインユニットが世界中のTOYOTA工場へ輸出されていることに誇りを持っているようです。
衣浦工場の期間工はどうだった?
衣浦工場での期間工は、トヨタ全体の期間工のなかでは恵まれたほうに入るのではないかと感じました。
最初に衣浦工場に配属が決まったとき、名古屋市や豊田市から離れた場所にあることを知って、正直「ハズレを引いたかも」と思いました。

でも、働くうちに「当たりだった」と思うようになりました。その理由は次の3つです。
- 寮が新しいタイプできれい。衣浦寮は完全個室で、洋室タイプ。トヨタ寮の中でも当たり寮。
- 通勤時間が短くて楽。寮からバスに乗って3分で工場の正門に着く。
- 衣浦工場は部品の製造・組付け工場なので重量物が少ない。体力的にも楽なほう。
あと、衣浦工場のある碧南市は、遊ぶところが何にもないド田舎ですが、のんびりしていて良いところです。考えようによっては、お金を使うところが無いのでお金が溜まります。
寮が新しいタイプできれい
衣浦工場に配属された期間工が入居するのは、工場からほど近い衣浦寮です。この寮は2008年頃から使われ始めた比較的新しい全部屋洋室タイプのきれいな寮です。
同じ敷地に古い寮もあり、こちらは築50年くらいの和室タイプです。トヨタの寮には、こういった古いタイプの寮を使っているところもあります。
私は衣浦寮に住んでいて、不満はとくにありませんでした。浴場も広くてサウナ付きです。強いて言えば廊下を歩く足音が聞こえるくらい。
あと、私の部屋は1階だったので、食堂も浴場も玄関も近くて生活しやすかったです。ただ、8階に行ったときに知ったのですが、眺めがとても良くてそこは羨ましかったです。
トヨタ期間工のすべての寮のうち、衣浦寮は良いほうだと思います。
通勤時間が短くて楽
衣浦工場の期間工は送迎バスで通勤します。寮から衣浦工場までは2kmほどありますが、バスに乗れば3分くらい。これはとても楽でした。
バスは毎日、寮生で満員の状態で乗り合わせます。通勤時間が長いことはストレスになります。衣浦工場の場合は、このストレスが無いわけです。
さらに、寮から工場までは産業道路を一直線に走るだけ。3分後に工場の敷地に入ると、第1工場から順に工場内をぐるっと回って期間工を降ろしていきます。私は第4工場だったのでバスを最後に降りますが、この時点で10分もかかってないです。
通勤時間が短いというのは期間工にとって、とても有難いことです。1直の朝もけっこうギリギリまで寝ていられます。衣浦工場は、他のどの工場よりも通勤が楽なのです。
体力的にも楽なほう
衣浦工場は部品を生産する工場なので、扱うのはせいぜい両腕でかかえられるくらいのアルミケースです。物が小さい分、体力的にも楽なほうだと思います。
ボデーやシャシなどの大物を扱う工場では、両腕を大きく広げたり、足を曲げて屈んだりといった大きい動作が体力を削っていきます。
私が配属されたラインでは大きい動作がありませんでした。そのかわり、ラインでは歩きながら作業を行う必要がありました。
結局、勤務時間の7時間35分を肉体労働するというのは、どの工場も同じこと。ある程度の体力は必要です。
衣浦工場を選ぶことはできない
期間工が工場を選ぶことはできません。衣浦工場が良いなと思っても、会社が一人一人の配属を決定します。
せっかく衣浦工場の良さを知ったところで、期間工は自分で配属先を選ぶことはできません。
ただ、どの工場でも肉体労働であることに変わりないし、どんな寮でも住めば都です。どこに配属されても、苦労はだいたい同じだろうと思います。
期間工をやってみて一番大事なのは、友達を作ることだと思いました。友達がいれば、苦労を分かち合うことができるし、ときには楽しみを共有することもできます。
トヨタ衣浦工場に関するよくある質問
Q. 衣浦工場の読み方は何ですか?
A. 「きぬうらこうじょう」と読みます。愛知県碧南市にあるトヨタの駆動系部品の生産工場です。
Q. 衣浦工場では具体的に何を作っているのですか?
A. プリウスなどのハイブリッド車に使われるトランスアクスルや、ガソリン車用のトランスミッション(変速機)、デファレンシャルギヤなどの駆動系ユニットを製造しています。
Q. 衣浦工場の期間工の仕事はどうでしたか?
A. 配属されるラインによって違いますが、衣浦工場が部品を扱う工場なので、体力的には楽なほうかもしれないと思いました。
Q. 寮から衣浦工場まで、歩いて通勤できますか?
A. 寮から工場までは約2kmの距離があり、歩くと30分くらいかかります。そのため、寮と工場をピストン運行する通勤送迎バスで通勤します。徒歩で通勤する人はいません。
まとめ:トヨタ衣浦工場の実態とポイント
- 衣浦工場(きぬうらこうじょう)は、トヨタ自動車が愛知県碧南市に構える、駆動系ユニット専門の主力生産拠点。
- 衣浦工場での期間工は、トヨタ全体の期間工のなかでは恵まれたほうに入るのではないかと感じた。

